https://www.jpost.com/diaspora/for-evangelical-leader-trump-now-like-cyrus-517266 |
この法案を熱心なロビー活動で実現したのは、言うまでもなく福音派(Evangelical)である。彼らは聖書の教えを厳格に守りイスラエル支援を信仰の柱に掲げる。19世紀にイギリスで発祥し、20世紀アメリカで広まり、アメリカ人の4人に1人が福音派である。
彼らは「神の奇跡」が2度起こったと信じている。1つ目は1948年の第一次中東戦争で劣勢を跳ねのけてのイスラエル建国である。彼らの終末観では、イエス=キリストがイェルサレムに再臨する、その時ここはユダヤ人がその地を支配していると聖書に記されているとあるからだ。2つ目は1967年の第三次中東戦争で、イエスが再臨する東イェルサレムを占領、加えて史跡の多いヨルダン川西岸を占領した。これも神の予言通りだと受け止めている。だいぶ前にエントリーしたことがあるが、福音派はユダヤ人にイエスを救世主として認めさせること=改宗させることを念願している。よって、イスラエルが滅亡することを避けるため支援するわけだ。
さて、この本には実に面白い記述があった。福音派のイェルサレム・ツアーの話が書かれていて、かのイエスが十字架を背負って歩いた道=「悲しみの道(ビアドロローサ)」の最終地点で、聖墳墓協会に行かず、旧市街から出てさらに北に300m「園の墓」という塀で囲まれた場所にただりついた。ここが彼らが信じるゴルゴダの丘(十字架刑に処せられた場所)だという。彼らは、言う。衛生面からも処刑場は旧市街の外にあると考えるのが科学的だし自然だ。ここには、マグダラのマリアがイエスの復活に出会った洞窟もあるそうな。(画像参照)イェルサレムに行ったとき、聖墳墓協会は行ったが、ここには行ってない。初めて知った次第。
園の墓 https://www.pinterest.at/pin/350225308517981160/ |
…今回のアメリカ大統領選挙については、福音派は岩盤的にトランプ支持を打ち出している。アーミッシュと言い、キリスト者の一部は、彼を救世主扱いしており、中国共産党、民主党、ディープステイトを悪魔教の信者だという主張もある。マルクスも悪魔教徒だという報道もあった。こういい都市伝説的な話には、ついていけない私であるのだが…。
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