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幸運な人物のNo1は、「朕は国家なり」のルイ14世。72年もの在位を誇る絶対王政時代のフランス王である。まあ、およそ全ての欲望をかなえられる立場にあった。他にも絶対王政の王はいるけれど、その代表として選んだ。
No2は、J・P・モルガン。はっきり言って悪党である。南北戦争で詐欺まがいの武器売買で得た資金を金に投機、北軍の海軍をたrしこんで大儲けして、次は鉄道に投資、さらに儲けて、線路に電線を引き通信を抑え、インサイダー取引で株で大儲け、金融資本化して、アメリカの産業界を支配した。やることなすことが上手くいった。
No3は、ジョン・ロックフェラー。石油精製で、モルガンと共謀して自社の輸送費を下げ他社をつぶしトラスト化。スタンダード石油はアメリカの石油を独占支配した。現在は、分散化したものの巨大な石油資本である。もちろん金融資本化している。
不運な人物のNo1には、私はカール・マルクスを推した。とにかくマルクスの貧困度は凄い。子供も医者に連れて行くカネもなく死亡させている。資本論も結局途中で絶筆しているし、彼を敬愛する左派勢力は多いけれど、結局のところプロレタリア独裁政権はうまくいっていない。スターリニズムのような陰険な独裁化、中国共産党のような利権集団化など、イデオロギーでは人間の煩悩を抑えることができないわけだ。(キューバのみちょっと成功している。)自らも不運、彼に従った人々も不運に見舞われた故にNo1とした。
不運な人物No2は、ギロチンにかかったルイ16世。ルイ14世とはまさに正反対。鍵づくりが趣味の小人物だった。王ではなく一般人だったほうが幸せだったに違いない。
不運な人物、最後は乃木希典。西南戦争時に軍旗(連隊旗)を奪われ、それを一生負い目に生きた。日露戦争でも息子を亡くしている。戦後学習院院長になり、明治天皇に殉死。
だいぶ考えたが、以上が私の考えた幸運・不運な人物群である。不運には、トロツキーなども入れていいかなとも思ったのだが…。
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