2020年8月2日日曜日

照ノ富士の優勝を寿ぐ。

https://www.sankei.com/sports/news/200802/spo2008020023-n1.html
5年前、大関だった照ノ富士が膝の故障をおして優勝したのを覚えている。まだ大阪にいたころだ。間違いなく横綱候補だった。しかしこの無理がたたって、この日をピークに堕ちるだけ堕ちていく。序二段で相撲を取っていると知って驚いた。元大関が序二段。前代未聞の事態だ。それがやがて十両になり、関取に戻る。天と地の差を克服したわけだ。で、今場所幕尻で13勝2敗の優勝。横綱が2人とも休場と言うこともあるが、素晴らしい復活劇だ。とはいえ、膝の怪我と糖尿病を抱えている。

日本人には判官びいきという特質がある。ハンデを背負い、あるいは勝負の際に絶対的な弱者を応援することが多い。照ノ富士は、大関時代はふてぶてしい強さがあった。言わばヒール的な要素があったのだが、今や判官びいきされていい立場である。これをうまく中和して、ここからはじっくりと構えて、無理せず上位をキープしてほしいものだ。

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