国立大学を受験する生徒を応援するのは、未咲輝塾の本分中の本分である。私にもなにかできることはないか考えていた。と、言ってもセンターレベルの英語や数学を教えることはできない。毎日塾に顔を見せる3年生のT君と話をしていて、政経の模擬テストの出来が良くなかったそうで、ならば私が講義しようか、ということになった。1日1時間程度を10コマくらいでやるつもりだったが、もう少しかかるかもしれない。とりあえず文化祭が終わってから連続講座を始めることにした。
センター試験と留学生が受けるEJUを比べると、センター試験のほうが若干「重箱のスミ」問題が多いかなという程度だと思う。昨年度の本試験の問題を見て、現代史の問題が多いことに気づいた。(政経のセンター問題を確認するのは、H高校最後の年の冬以来だと思う。)政経を教える上で、地理や世界史の知識も重要である。これまで、PBTで、世界史分野も政治分野・経済分野も完成度の高いパワーポイントをつくってきたつもりだ。このパワーポイント教材を政経に焦点を当てて、使う部分を精選すれば良い教材になると考えた。もちろん、ポイントを示すために、つなぎとなるページを作る必要があった。
最大のつなぎ教材は、最初の「タンス」の話だ。社会科の中で、日本史は基本的に一本のベクトルなので整理しやすいが、他の科目は、それぞれ整理しておかないとゴチャゴチャになる。この「自分の頭の中で整理すること」が「タンス」である。政経のタンスを彼の頭の中に作ることを最大の目標として連続講座をやるつもりだ。
私が説く政経のタンスの構造のポイントは、PBTの教え子たちにとってはおなじみの「近代国家論」であり、「自由な個人と不自由な共同体というヨーロッパの二重構造」である。幸い、T君は1年生で世界史A、2年生で政治経済を履修している。進むスピードは速そうだ。
2019年11月1日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿