2019年11月22日金曜日

「これがあしの空じゃ」

https://www.sakanouenokumo
museum.jp/display/event013/
三崎高校に、坂の上の雲ミュージアムのポスターが貼ってあって、私はこのポスターが大好きである。正岡子規の「これがあし(私)の空じゃ」というセリフは、NHKの坂の上の雲でも聞いた記憶がある。病床にあった晩年、庭から見える狭い空だが、四季の移り変わりを感じ、俳句にしたためていた姿が思い浮かぶ。

教職員住宅の2Fに住む私も、玄関を出てよく空を見る。青く澄み切った日もあれば、曇天の日もあるが、いつも気になっていることがある。それは、前の竹林にある鳥の巣だ。

名も知らぬ渡り鳥が来て、巣を作り、縦横に飛び回っている。早すぎて何度かカメラを向けたが撮影は全く持って無理であった。(笑)幼鳥が巣にいるようで、けたたましく鳴いている時がある。妻の観察によれば、親鳥が餌を与えている時だという。たしかに親鳥が飛び立つと、ピタッと静かになる。親鳥がいない時に鳴いていると、ハヤブサやトンビなどの猛禽類やカラスに居場所を教えているようなものだからだ。面白いのは、親鳥が飛び立っていないのに、ピタッと静かになる時もある。たいてい、上空に猛禽類がグライダーのように風に乗って円弧を描いていたりするのだ。自然界のこんな普通の姿を真近に見たのは、恥ずかしながら初めてである。
ここにいくつもの鳥の巣がある
三崎は風が強い。だからこそ風力発電がされているわけだが、鳥の巣にとってはなかなかの脅威である。先日も竹がかなりしなっていて、巣が破壊されないか、幼鳥が落ちないかと心配していた。…これが子規ならぬ「あし」の空である。

0 件のコメント:

コメントを投稿