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しかし、結局1年ほどで解任されてしまう。杉原千畝氏が人道主義からユダヤ人を救い帰国させられたように、自己の信念でまず日本との信頼関係をブルネイの地に確立した木村氏もまた、同様。
ブルネイは、以前はカリマンタン島全体を領有するほどの王国だったのだが、歴史の流れと共に現在の三重県ほどの小国になってしまった。しかし、木村氏の蒔いた近代国家の種は、その後のブルネイを変えた。マラヤ連邦の一員とならず、英国保護領のまま、その後独立する。現在は極めて裕福な国家になっている。あの木村氏の1年は、かなり大きかったようである。当時のスルタンは、戦後木村氏との再会を決意して渡日したのだが果たせなかった。木村氏の当時秘書として支えたのが次のスルタンで、彼はついに再会を果たせたという。震災の時には、現スルタンから100万ドルもの義援金が寄せられ、民間からも2400万円と寄せ書き(私は金額よりこの寄せ書きの方が大きいと思う。木村氏は戦後仙台で検事をされていた。)が贈られたという。
…なかなかいい話であった。妻と共に、ブルネイに行ってみたい気がしたのだった。
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/160102_4.html
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