https://www.amazon.com/ Beyond-Chains-Illusion- Encounter-Continuum /dp/082641897X |
道具的理性を教えるのに必要不可欠な、理性という概念、意外に難しいのだが、カントの感性・悟性・実践理性で一気に教える。この方が手っ取り早いからだが、社会学が哲学に繋がっていくことを教えるのにも都合が良い。
我がクラスでは、中華系が多いからか、経済学・経営学部指向が比較的強い。進路指導の一環として、社会学という学問を理解させることも総合科目の役目のひとつである。進路指導にあたって、文系の学部のちょうど真ん中に位置しているのが社会学部である。およそ、人間社会を社会科学的に法則的に捉える領域の広い学問だが、哲学にも、歴史にも、心理学にも、国際関係学や政策学、もちろん経済学や経営学にも開いていける。特にやりたいことが明確でない場合、私は社会学部を薦めてきたのだ。
最近の大学の学部構成は、国立大学も含め、かなり学問的な融合が進んでいるし、各大学とも個性的な取り組みをしている。進路指導の際は、マレーシアの学生は、日本の大学の学部や学科には、その社会的評価も含め、知識的には全く白紙に近いので、指導する教師側も常に研究を怠れない。日本の高校で行う進路指導の何倍も大変であることは間違いない。
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