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なかなか進まないアフリカの工業化について論じられたものである。当然ながら鋭い考察で面白い。思えば、私が開発経済学をかじりだして、かれこれ10年以上になる。それも、東アジア・東南アジアといった開発経済学のテキストになるような地域をぶっとばして、アフリカの開発経済学をひたすら学んできた。だからこそ、マレーシアの発展の図式がよくわかる。この「負の脱工業化」という高橋先生の視点もよく理解できるのである。
ちょうど総合科目で、南北問題を論じていて、開発経済学の話をしているところである。HDIとセンの貧困の定義から始まって、開発経済学のイロハを論じているのだが、IBTの学生に語るには、マレーシアの発展を元にした講義の方が当然属性がある。特に、マレー系の国費生は、国の将来を託すべき学生であるので、意識は高い。ありがたいことに、これまでの経済の基礎的な学習を受けて、開発経済学的なものの見方が可能になっている。
開発経済学から見れば、インフォーマルセクターの存在が、アフリカの経済成長をゆがめているのは事実である。この高橋論文にもそのことに触れられている。
今日も私が経験したインフォーマルセクターの話をしていた。開発経済学は彼らにとって他人ごとではない。インフォーマルセクターなどという概念がEJUの試験には出ることはないだろうが、試験対策以上に重要なことを教えているという自負がある。さっそく日本の大学の、どんな学部・学科で開発経済学を学ぶことができるのかという質問を受けた。まったくもって嬉しいではないか。
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