海自の最新鋭艦・そうりゅう型 http://www.mod.go.jp/msdf /formal/gallery/ships/ss/ soryuu/501.html |
潜水艦というものは、最高機密中の機密である。アメリカがステルス機のF22を、いくら安全保障条約を結んでいる日本であっても、FX(次期戦闘機)選定時、購入させなかったように、日本にとっては、ディーゼル潜水艦の技術は世界的に優秀で、他国に簡単に渡せるものではない。
ディーゼル潜水艦は、水上は空気を取り込んで、ディーゼルで航行する。海中はモーター走行である。原子力潜水艦のように、長期間潜ることはできない。だが、その静粛性においては、原潜に勝る。日本の潜水艦が優秀だと言われるのは、その静粛性にある。エンジン、モーター、スクリューの技術に優れているためである。
これをオーストラリアと共有する、という話なのだ。オーストラリアは、コリンズ型というディーゼル潜水艦を6隻保有しているのだが、旧式なので15年後をめどに順次新型艦に変えていくらしい。そこで、協力関係を結ぶというのだが、これには深いわけがある。中国である。
中国は潜水艦を66隻(うち原潜を5隻)保有しているが、最近インド洋にも進出するようになった。なにかと問題が起こっている東シナ海、南シナ海だけでなく、インド洋まで進出してきたことは、日本のシーレーンにとっても重大な危機となる。日米豪の三カ国は、この状況を受けて、日本が東シナ海、オーストラリアが南シナ海とインド洋、アメリカはグァム島にロス級の原潜を4隻母港化して全体を見渡すというシナリオを描いたというわけだ。ちなみに、オーストラリアは、魚雷や巡航ミサイル(これは魚雷発射管から発射できる。)をアメリカから入手するとか。
グローバル化が進んで、もはや国家間どうしの戦争は、経済的リスクが高すぎる。私は、国家間の戦争は、もう出来ないと思っている。全く無駄な話のような気がするのだが、日本政府は、それでも中国をかなりの脅威だと認識していることがよくわかる。
それにしても、日本にとって虎の子の技術をオーストラリアに差し出すという、凄い話である。
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