夕刊を見て驚いた。高倉健氏が死去したのだ。ショックである。高齢とはいえ、ショックである。沢木耕太郎のエッセイにも度々登場する高倉健氏の人柄には、まさに君子というしかいえない魅力があって、本当に尊敬できる人だったのだと思う。
昔、北海道にハマっていた頃、夕張に行った。少し寂れた夕張の石炭村もよかったが、なにより、「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地が良かった。
映画を最後のシーンを思い出す。。一時は帰宅することをあきらめた高倉健さんだが、桃井かおりに叱咤され、倍賞美津子が待つ炭鉱住宅へ向かうのだ。高倉健さんがじっと目を閉じ、下を向きながら「次の角を曲がって…」などと、赤いファミリアを運転する武田哲矢に指示するのだ。そして、目に映るのは…。
私はあまり映画を見る人ではないのだが、この「幸福の黄色いハンカチ」は何度見ても感動する素晴らしい映画だと思う。何より、高倉健氏の演技と、にじみ出る人間的魅力の賜物だろう。
合掌。
2014年11月18日火曜日
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