2014年11月22日土曜日

エボラの泥沼 西アフリカ3国

抗マラリア剤のひとつ
http://www.bestdrug.org/falcigo_plus.htm
毎日新聞の朝刊に「15歳のニュース」として、”エボラの泥沼 西アフリカ3国”の状況が書かれていた。備忘録としても是非エントリーしておきたい。

ギニア 最初の感染者の二歳の男児はリベリアとシエラレオネの国境に近いギニアの南部の村に住んでいた。三歳の姉、母、祖母が相次いで感染して死亡、特に祖母の葬儀後に一気に感染が広がった。村外の親戚と治療した医療従事者からさらに拡大したと見られている。親を亡くした子供は親戚が面倒を見るのが普通だったが、エボラで親を失った子供は拒否されるようになった。エボラが人道や社会のつながりを破壊しつつあるのだ。

リベリア 西アフリカでは、マラリアによる死者も多い。リベリアの新聞によると、マラリアとエボラの初期症状は似ているため、マラリアなのにエボラの検査を受け感染するリスクが高まっている。エボラを怖れて病院に行かずマラリアで死ぬこともある。首都モンロビアでは、国境なき医師団が抗マラリア薬を貧しい人々が住む地域に配布し始めたと報じている。

シエラレオネ 平均寿命が最も短い国として知られてきたシオラレオネであるが、内戦が終了し、WHOデータで現在は46歳、新生児と乳児死亡率は現在でも1位である。内戦で、医療システムが破壊されてしまい、これがエボラの感染をさらに拡大と言われている。現地の新聞の社説では、エボラで死亡した家族の遺体を路上に出して回収されるのを待つのだが、午後6時を過ぎると翌朝まで放置されているのだという。遺体はエボラウイルスの製造工場ではないのかと憤りが記されていたという。

…それぞれ、各国別に細かな事情が書かれており、貴重な情報である。リベリアでは、感染が鈍化したという情報もあるが、厳しい状況には変わりがない。ひたすら関係各位の尽力を心から祈るばかりである。

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