ビヤ大統領と彼のワイフ(凄い) |
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111022/mds11102212320007-n1.htm
このビヤ大統領、先日(10月5日付ブログ参照)書いた「世界の独裁者」にも詳細が載っている。なかなかエゲツナイ(大阪弁で強烈な、あくの強いというような悪い意味)大統領である。ちょっと引用してみたい。カメルーンの大統領には議会が制定する法案の拒否権が与えられているし、議会に諮らず政令を発布できる。要するに議会は無力だ。閣僚、裁判官、軍幹部はもちろん、各州の知事・副知事、およそ100社の国営企業責任者などの任命権は、当然大統領にある。しかも各州の公務員の給料は政府から支給される。大統領の恩恵を受ける人間は全国の津々浦々に及ぶわけだ。だから、安心してビヤは、国家元首であるにもかかわらず、フランスやスイスで過ごすことが多いらしい。そのため、カメルーンにいる期間は「ショートステイ」と呼ばれている。2009年のフランスでの2週間のホテル代は1日当たり4万ドルだったとか。
このビヤは、南部のカトリック教徒で、パリ大学で学んだエリート。フランス領カメルーン独立時のアヒジョ大統領は北部のムスリム。中学までしか出ていない元郵便局員。自分にないものを持つビヤを重用した。やがてNo2の首相にする。が、その後健康上の理由で辞任、憲法の規定に従ってビヤが大統領になった。どうやらつなぎ役だったらしいのだが、見事に前大統領と後任と目された首相を失脚させる。
気候的には多彩。アフリカの縮図と呼ばれる。 |
というわけで、カメルーンのHDIは、153位/182国。大統領やガバナンスが悪い故の貧困がここにもある。カメルーンの春はまだまだ遠いのだろうか。それとも、とりあえず紛争の罠にハマっていないだけマシなのだろうか。
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