ホンダの5万円バイク |
ブルキナで自動車は当然高根の花である。庶民は走っているのが不思議なベンツのタクシー(フロントガラスにヒビが入っていたり、ドアが内側から閉まらなかったり、シートが腐っていたりする。)を相乗りで利用していた。その上のレベルがバイクを所有していたみたいだ。中国製のバイクが多かった。ホンダやヤマハの広告看板もあるが、日本製のバイクを所有しているというのは、大きなステータスだと聞いた。中国製のバイクは、日本製よりかなり安いともと聞いた。すぐ故障する、とも。
さて、そのアフリカでは大きなステータスである日本製バイク。ホンダがナイジェリアで5万円で販売を開始するらしい。中国の部品を使い、現地で組み立てるという。アフリカの工業の現地雇用が生まれるのはいいことだ。メンテナンスなどの必要性から、機械工業の集積化が進むかもしれない。
しかしながら、ホンダというブランドのステイタスが低下する可能性もある。日本製という金看板は、諸刃の剣であるが、私は大事にして欲しいとも思うのだ。
ホンダのアフリカでの安いバイク販売を伝えるニュース:
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110929/biz11092919020024-n1.htm
TVのCM(もちろんブルキナでの話)で、安い中国製バイク「皇帝」はバンバン宣伝されていた。
シーン1:赤い田舎道を颯爽と走る「皇帝」。
シーン2:かわいい娘さんが、弟たちのボール遊び(サッカー)を見ながら、売り物の果物を道端に並べている。
シーン3:(もう展開が読めてしまうが…)子供たちのボールが、娘の果物にあたってしまい、道にころがる。
シーン4:急ブレーキで泊まる「皇帝」。
シーン5:ヘルメットを脱ぎ、イケメンの彼が、やさしく果物を娘に手渡す。微笑む娘。
シーン6:子供たちや娘が手を振る姿をバックに、再び爆走する「皇帝」。
大阪弁で『くさい』(演出が大げさで、格好悪いという意味)CMで、何回見ても笑えた。ホンダにお願いしたい。ナイジェリアで販売する時は、「皇帝」よりはるかにおしゃれなCMを、現地依頼して作って欲しいものだ。(笑)
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