2024年11月29日金曜日

ノストラダムスと死海文書

https://www.japanjournals.com/uk-today/18733-240219-1.html
「死海文書の封印を解く」(ベン・ソロモン著/河出夢新書)を読んでいて、さっそく面白い記述を見つけた。ノストラダムスの有名な予言書『諸世紀』の第1巻25に次のような詩が書かれている。

失われ、長く隠された物が発見されて 羊飼いは神のように尊ばれる 月はその長い時代を終える それ以外の風説は 恥をかくだろう

この詩は死海文書の発見を予言したものとされる。「失われ、長く隠された物が発見されて」2000年前の古文書である羊皮紙に書かれた巻物が発見されたことにピッタリ一致する。「羊飼いは神のように尊ばれる」は、ベドウィンの遊牧民により発見され、その古文書は聖マルコ修道院などに高く売りつけることに成功、仲間たちから神のように尊敬されたことを示している。「月はその長い時代を終える」の月はイスラム教のシンボルである。この死海文書が発見された1949年は、国連のパレスチナ分割決議によってユダヤ人国家が生まれた年であり、700年にわたったパレスチナにおけるイスラム教支配が終わったことに一致する。「それ以外の風説は 恥をかくだろう」は、それまでの最古の聖書写本は1000年前の中世に筆写されたものである。そこに、イエスが活動していた時期の情報が突然眼前に登場したわけで、死海文書の研究が進めば、今までのキリスト教の教義や聖書学者の学説がくつがえされてしまう可能性を示唆したものといえる。

…私が高校生だった頃、1999年7月に空から恐怖の大魔王が降ってくるという、ノストラダムスの大予言が大ブームを引き起こしていた。が、結局何もなく、忘れ去られてしまったのだった。しかし、この死海文書発見の予言は、わかり易いうえに見事に的中している。やっぱりノストラダムスは凄いのではないか、などと思ったのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿