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なぜ欧米(特にアメリカ)がイスラエルを支援するのか、について「聖書の同盟」(船津靖/KAWADE夢新書)では、ユダヤ教の聖書(旧約)にある「アブラハム契約」(創世記)がまず重要だとしている。
「あなた(アブラハム)を祝福する人を私(神)は祝福し」とあり、ユダヤ人(アブラハムの子孫)を祝福するからアメリカは神に祝福されていると、福音派(アメリカの人口の25%を占めるプロテスタントの宗派というより運動といったほうがいい。カルヴァン派、ルター派、聖公会のローチャーチ、メソジスト、バプテストなど多くの宗派に存在する。)は読む。さらに、(アブラハムに与えられた約束の地についての記述で)「エジプトの川から、あの大河ユーフラテスに至るまでの」とあり、この範囲をユダヤ人が支配することが神の正義だと感じている。つまりガザ、ヨルダン川西岸、ゴラン高原、シナイ半島などの支配は正当化されるわけだ。福音派にとっては、アブラハム契約は、国際法より上位にあるのである。…つづく。
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