ユダヤ教については、さらに原罪、終末、救世主といった基本的な概念が重要で他の二宗教に大きな影響を与えている。また自由な議論を行う伝統、これはユダヤ人が優秀であることの基盤となっていると思われるので挿入しておいた。キリスト教については各宗派の対比もした後なので割愛し、イスラム教については、この二宗教の伝統の上にあること、しかし選民思想や三位一体を批判し、礼拝時に暗証するクルアーン第1章のことを記した。さらにシャリーアについて、六信五行について解説した。イスラム教もユダヤ教同様の神定法で縛られているように見えるが、実際にはフィクフという絶対に守るべき掟、守ったほうがいい掟、どちらでもよい掟など、実に柔軟であるし、他者に口出しをしないことも大きな特徴である。
対比の表については、生徒諸君の興味を引くための事項も取り入れた。礼拝時の対象や食物規定、割礼の有無などである。教義面で重要なのは、原罪の有無、終末の捉え方(これは三宗教で似ているような似てないような話である。)である。
最後に、スンニ―派とシーア派の相違について記した。イランとイスラエルの対立の中、イランの十二イマーム派の発想を理解するためには、「五信十行」も教えたほうが良いと判断した次第。好戦性とともに理性的判断も加味されていることは、前回のイスラエルへの直接攻撃で実証されていると私は思う。
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