この売り越しの理由は中国の戦争リスクであるようだ。上の画像は、ロシアの国債のチャートで、ウクライナ侵攻のあと暴落しているのが分かる。(ロイター電)機関投資家は、プロが膨大な投資を行うがゆえに、大損するリスクには超敏感である。そこで、今のうちに売り逃げしているようである。
すなわち、彼らの目から見て、中国の台湾侵攻の可能性が高まっているということである。中国メディアは米中の関係好転を必死でアピールしているが、実際のところアメリカは半導体規制を強めていて、ある意味の冷戦状態になっている。中国の共産党独裁の政治リスク(カントリーリスク)、戦争のリスク、冷戦のリスク…。市場は最も敏感に反応している。
先日、日中のなんとなく友好的に見える首脳会談も開かれたが、同時に日本政府内で有事に備えるという話も出ているようだ。
和辻哲郎の「間柄」という概念では、過去の信頼が現在の信頼に結びつくとあるが、東アジアの三国(台湾を除く)の過去(現在)を鑑みるに、およそ信頼をおくに値しないことは明瞭だ。ますます危機が迫りつつある予感がする。
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