2022年6月2日木曜日

スコットランドの65章

これも市立図書館で借りた本である。数ある「ドコドコを知るための~章」からスコットランドを選んだ。スコットランドといえば、プレスビテリアンであるが、今回は有名なスコットランド人について記しておこうと思う。

まずは、アダム・スミス。言うまでもなく自由放任の近代経済学の父。この本では彼の教育論が語られている。彼はグラスゴー大学を卒業後、オックスフォード大学に学ぶが、大学教員の堕落を見て、競争原理の導入を図るべきだと説いた。実際、彼はグラスゴー大学で教鞭をとっていて、学期途中で渡仏することになり、学生たちに教えられない分の学費を無理やり返したというエピソードがあるそうだ。彼の理論と実践はソクラテスよろしく合一していたわけだ。

次に、デイヴィット・ヒューム。イギリス経験論で懐疑論を唱え、カントに大きな影響を与えたヒューム。彼の理論を突き詰めていくと、神の存在への疑義が導かれる。そこで、かなりの危険人物とされていて、彼の死はきっと醜いものになるだろうと予測されたが、安らかに逝ったことは有名。この本にもそのことが書いてあった。ちなみに、アダム・スミスは彼の友人で、死後彼の未発表の著作の出版を依頼されていたが、内容が無神論的で「自殺論」「霊魂不滅論」「自然宗教に関する対話」などは、アダム・スミスの甥の名前で、作者名・出版社名も伏せて出版されたという。

さらにロバート・オーウェン。空想的社会主義の3人衆の1人で、労働者の様々な生活改善を「ニュー・ラナーク」で実践したことで有名。

作家では、ロバート・ルイス・スティーヴンソン。「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」などで有名。そしてコナン・ドイル。もちろんシャーロック・ホームズで有名だ。ただ、それ以外の作品も多いので単なる探偵小説作家ではないそうだ。(ところで、今気づいたのだが、アニメの名探偵コナンの名は、コナン・ドイルから取っているのかなあ。)

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