https://gooddo.jp/magazine/poverty/educational_inequality/ |
三崎で地理を教えていて最も驚いたのは、交通の単元で、貨物列車の存在を優秀な理系の生徒が知らなかったことである。次の時間、急いで画像を探しパワーポイントで見せた思い出がある。三崎の最寄りの駅は八幡浜駅であるが、この線にはコンテナを満載した貨物列車は通らない。そりゃあ、知るはずがない。このような空間的な格差が存在する。都市問題などでも実感した。反対に都会の人間は地方の過疎問題などは教科書上のことでしかない。どっちもどっちなのだが、インターネットの普及は、このような空間的な教育格差をある程度埋めてくれているような気もする。
一方、経済的な問題による教育格差という視点もある。私は商業高校や工業高校、進学校や体育系の普通科、さらにはマレーシアの日本語学校、四国の小規模校などを経験してきたが、およそ家庭の経済力は、その後の進路に大きく影響を与えていることは間違いない。ヤスパースの哲学ではないが、本人の努力次第でなんとかなる場合もあるが、限界状況と呼ぶにふさわしい状況も合った。特に、私立の大学に進学するにはそれなりの経済力が必要である。
この経済格差が教育格差につながっていることについて、貧困をなんとかしないといけないと、純粋な高校生は考えている。そのための方策を今、二人三脚で探し出そうとしているのである。
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