2020年10月31日土曜日

70周年記念行事


三崎高校では、本日70周年記念行事が行われた。これまで、いろんな学校で「周年行事」に関わってきた。式典はよく似ていたが、その後の記念講演、パネルディスカッションなど、地方創生・地域共同を進めている学校らしい。

記念講演は、青山学院大学のH教授の「自分の魅力に気づいた高校ー丘の上にそびえる都市の出先から生徒と地域を育てる町の拠点へ」という長いタイトルの講演だった。高校生を、「若者、ばか者、よそ者」だと定義している。これは決してマイナス面を述べているのではなく、未来志向性と強いエネルギーがあり(若者)、発想が豊か、失敗が許される(ばか者)、外部の視点・外部とのネットワークがある(よそ者)という意味を持つ。地域協同は普通、行政と事業活動(企業)と市民活動(NPO、ボランティアなど)で行われるが、ここに高校が入ることで、地域生態系に変化が生まれ長所が生かしあい、短所を補い合えるという内容だった。

その後のパネルディスカッションでは、K先生をファシリテーターとして、地域NPO代表、OG、行政広報担当者、各学年の生徒代表、そしてこの活動を牽引してきたT先生を交えて、この三崎高校の6年間の地方創生・地域協同について語り合った。4人の生徒からの質問もあり、なかなか良いパネルディスカッションであった。

T先生が、これからが大変であるとの心情を吐露されていたのが私には印象的だった。こじんまりとした生徒数100人以下の三崎高校は、1年生の大量入学で分校化の危機を払拭したが、同時に、これまでのシステムでは対応が厳しくなっているのである。このことは非常によくわかる。これをどう変えていくのか、思案しどころである。私も何か力になれないだろうかと改めて思った次第。

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