2018年4月8日日曜日

ケニアのインフォーマル工業考

https://thepage.jp/detail/20180403-00000016-wordleaf?pattern=2&utm_expid=90592221-90.LNdTmeJYRGyCrKRhiosRkg.2&page=1&utm_referrer=https%3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20180403-00000016-wordleaf%3Fpattern%3D2%26page%3D3
アフリカ開発経済学の高橋基樹先生の「インフォーマル部門はアフリカ工業化の希望となるか?(下)」の記事を読ませてもらった。ケニアにおける裁縫業・道路工事・家具製造という三業種のレポートを通じての考察である。(THE PAGEの記事による。アドレスが上記画像の下にあるように極めて長いので省略させて頂く。)

インフォーマルというのは、非公式なという意味で、政府のGDP統計や税金とは無縁な存在の経済活動を意味する。アフリカ開発経済学において、実に重要な問題なのである。アフリカの庶民のニーズに合わせた安価な商品を製造する現場が多くレポートされていて、実に興味深かった。

2003年にケニアに行った時、AMDAという日本のNGOが、キベラスラムの近くで職業訓練をしていたが、これがまさに裁縫と木工技術であった。この視察をふと思い出した次第。

このレポートで、インフォーマル成功の意外な側面が指摘される。それは、同じエスニックグループで仕事をした場合の方が成功率が高いということである。ケニアには、60ほどのエスニックグループがある。高橋先生は、このグループ間の軋轢に焦点をあてて論じられるらしい。実に楽しみである。

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