2018年4月4日水曜日

PBTの話(26) パリの廃兵院 

https://www.hotelarcadie.com/247-visite-de-paris/264-l-hotel-des-invalides.html
4月に入って、一気に授業が増えた。F40のA・B両クラスの総合科目は全て私が教えることになる。授業が少ない間、ため込んできた歴史分野のパワーポイントは10編。政治分野が2編。これを一気にやろうとしている。授業の進度を見ながら学習用のプリントと宿題を編ごとに作成するので、意外と大変である。

今のところ市民革命編でフランス革命をやっている。フランス革命を簡単に説明するのは反対に難しい。画像を観ながらの授業は有効だ。ところで、バスチーユ監獄襲撃は、超有名な事件だが、パリの市民は、その前に廃兵院に銃を入手しに向かっている。このことはあまり知られていない。

その廃兵院、私にはちょっとした思い出がある。ブルキナに向かう途中、パリで一泊したのだが、凱旋門からホテルに向かうタクシーの運転手は貴重な英語を話すフランス人だった。(結局、空港とこのタクシーとホテルの従業員しか英語を話すフランス人と出会わなかったのだ。)で、この廃兵院の外観が車窓から見えたので、「あれは何?」と聞いたのだ。彼は一言、「ナポレオン・スリーピング。」と答えたのだった。なかなかエスプリの効いた回答である。そうか、ナポレオンの墓なのかと私は納得したのだった。もちろん、ナポレオンの墓がつくられたのはフランス革命後のことだが、実はここがフランス革命の発祥の地のひとつであることは間違いがない。

そんな話をして、ちょっと盛り上がったのだった。やはり、社会科の教師にとって、こういう海外経験は貴重だと思う。貧乏教師だった私が海外に足を踏み出したのは35歳。決して早くはない。今の学生諸君がうらやましい限りだ。

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