2017年1月12日木曜日

IBTの話(70) マレーシアBOX

マレーシア初の国産車「カンチル」
国費文系Cクラスで、マレーシアBOXの発表会を行った。自然・産業・文化などの視点から、マレーシアとは何か?という論理的結論を導き出し、それを象徴するようなモノを発表するアクティビティである。本来は、日本の生徒にジャパニーズBOXとして実施してきたものである。

AからGまで約3人組でグループをつくった。男子学生が全員で7名いることも大きい。1人ずつ男子が入っている。印象に残った発表についてエントリーしておきたい。

まず第2位となったFグループは、寸劇風で発表した。自然や産業などをうまく表現していた。彼らは実際BOXを用意していて、その中身は緑色のツインタワーだった。緑色なのはマレーシアの自然の豊かさを示すそうだ。

混ぜこぜのマレー料理 ロジャック
3位だったGグループは、最初の国産車「カンチル」をBOXの中身にしてきた。小さいけれど、マレーシアの発展を表すのだという。特に、現在マレーシアはリンギ安だけれど、マレー・中国・インドの三民族の若者が団結してマレーシアの再生に向かうべきだという、なかなかの主張だった。

あまり評価は高くなかったけれど、自然は安全・産業は安心・文化は民族の協調、そして、「平和」がBOXの中身だと主張したBグループや、カンポン(村のこと)について語り、ロジャックといういろいろな食材の入っているマレー料理がBOXの中身だとしたCグループもなかなか印象的だった。

優勝したのは、12色入りの色鉛筆をBOXの中身だとしたAグループ。彼らは、マレーシアの結論部分をを世界的な評価を得ているビジネスに適した環境=投資しやすい国ということに置いた。なかなか文系的(経済学的)でいい。多民族を色鉛筆の各色にたとえ、必ずきれいな絵が描けると力説したことも、文学的で好印象を与えたようだ。

各チームとも、なかなか工夫がされていて、面白かった。まずは大成功であったと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿