2016年11月28日月曜日

福島はチェルノブイリと同じ?

チェルノブイリの事故で開園できず廃園となった遊園地の観覧車
http://ipress.ua/news/ssha_zatsikavleni_u_rozvytku_
sonyachnoi_energetyky_v_chornobyli__semerak_181172.html
ベラルーシのノーベル賞作家・スベトラーナ・アレクシェービッチ氏が東京外大で名誉博士号の授与を受け、学生との対話に臨んだそうだ。福島の印象について、「複数の都市と村を訪れ、遠くから原発も見た。チェルノブイリで見聞きしたのと全く同じ」と語った。ロシアと同様、日本の社会には”抵抗”がない、と指摘、「自分の中に燃えるろうそくを消さないように」と訴えたそうだ。

…「チェルノブイリの祈り」は私も読んだ。そこに書かれていた人々は素朴で、いまだにソ連時代を懐かしみ、WWⅡでドイツ軍と戦った日々を誇りに感じていた。放射能のホの字も知らず、事故直後の原発の屋上にソ連国旗を掲げに何度も上がった人々だ。今となっては無知であることの怖さ、権力追随の怖さを感じる一冊だった。

…私は、チェルノブイリにも福島にも行ったことがない。もちろん映像では見ているが、現場を知らないので、氏の「同じだ。」という感想に、異を唱えることはできない。ただ、東北・福島の方々の我慢強さは理解しているつもりだ。それ故なるほどなあと思う反面、チェルノブイリとは、やはり違うのではないか、とも思う。日本の社会の抵抗のなさという指摘も、額面どうりには受け取れないと思っているが、反駁するだけの論拠は薄い。

…ただ、「自分の中に燃えるろうそくを消さないように」という言葉には、感動を覚える。1人ひとりの抵抗は、ろうそくの炎のように小さいが、それが集まることで大きくなる。昔の水前寺清子の歌ではないが、その集合体は大きなうねりになることは間違いがない。

…ともかくも、原発について、深く考えさせられる記事であったことはたしかだ。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112800747&g=eqa

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