2016年6月7日火曜日

IBTの話(4) ラマダン二日目

マレー人の国費生は、実家がKLであっても、タマンデサの寮(コンドを政府が借りている。)に住んでいる。IBTに通うのは、黄色いスクールバスである。いつもは、PM6:30くらいにIBTを出るのであるが、ラマダン中は、さすがに補習がないので早めにタマンデサに帰る。

授業で、お祈りを済ませてから夕食をとるのか、夕食をとってからお祈りをするのかを聞いた。すると、「どっちでもいいんです。」との答えだった。中田考先生の本を何冊か読んでいる私には、納得できるのだが、意外にイスラム教は、ルールがゆるやかなのである。

日本人は、イスラム教徒というと、堅苦しいルールをきちっと守っているというイメージが強い。豚を食べない、酒やタバコをやらない、1日5回の礼拝、断食をする、というだけでそういうイメージになるのだが、そういう細かなことは本人に任せられているらしい。だから、日が落ちる前に夜店に買いにいくのは、問題ないそうだ。日が落ち、屋台の料理を食べて、それからゆっくりお祈り…というペースでみんなやってるらしい。ラマダン中に本来クルアーンを全部読むということも、個人の意志の問題らしい。特に彼らは、学生(受験生)だし宿題も多いので、今回はパスという生徒も多いらしい。きっと神は慈悲深いとクルアーンに何度も書いてあるのでOKなのだと異教徒の私は考えている。

とはいえ、ラマダンである。私はというと、今日はお粥屋の定休日だ、昨日失敗したので、今日こそ夜店の屋台に挑戦したのだった。で、買ったのが、今日の画像。主食はきしめん風の麺。本当はメチャ辛いソースがつくのだけれど、あえて入れてもらわなかった。その代わり、+RM1で卵焼きを乗せた。RM4。さらにサテー(ココナッツミルク味の焼き鳥)RM3。このサテー、私はマレー料理の中で一番大好き。画像の左の袋にココナッツソース、ちょっとだけピリカラが入っている。なかなかの美味である。とはいえ、だいぶ食事とともに水を飲んだ。これが、マレー料理のつらさである。(笑)

でも、これで、明日授業で、「夜店のサテー食べたで。」と言える。きっと、国費生はそれだけで喜んでくれると思う。

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