政治経済の学年末考査で、アフリカSDゲーム2014について生徒に改善点を問うてみた。ゲームの発展のためにも有意な意見が多かった。昨日は、VTRも完成したし、これらを集約をしていたのだった。
全体的に多かったのは、実施回数について3時間(およそ9回ゲーム板を回る)が妥当ではないかという意見。実は、その辺を見込んで、6組・4・5組、1・2・3組の順に実施回数を増やして実施したのである。6組には実施回数についての意見はほぼなし。1・2・3組には特に多かった。
もうひとつは、ゲームの勝敗が、農業生産P-人口P+商工業P=総P数で決められたが、彼らは効率性を求めて、ホテル建設で商工業Pを、農地改良で農業生産Pをひたすら獲得したことを悔いていたのだ。たしかにゲームの勝敗はそれでいいかもしれないけれど、後で集計したら、道路などのインフラは不備だし、教育や保健医療にあまり投資していないことに気づいたのだ。こんな国はあかんやろう、というわけである。
だから、保健医療をしっかりやらないと人口が減少するルールや、格差是正やガバナンスのバランスなどの良さをPとして導入すべきだという建設的な意見がわりと出てきた。これは嬉しい。アフリカの開発経済学を学んだ上で実施した効果が十分認められる成果である。
ゲーム性の面では、ボードに分岐点を作ったりして(人生ゲームのように)複雑にしたほうがよい、とか、もっとドッキリカードやラッキーカードの位置をバラけたほうがいいとか、鉱産資源を3つGETした後は、スタート直後のマスは無意味になるので、GET後のマスを設定してはどうか、などの意見があった。なるほどと思う。
ドッキリカードが徐々に厳しい内容になることや、ブタサイコロを使用したことは好評で、不利になることは覚悟の上で、ブタサイコロを振りたかったという感想も多かった。
細かいところでは、格差ポイントをもうすこし厳しく設定しても大丈夫だという意見もあった。ディーゼル発電は安価でいくらでも購入できるので苦にならないという。乾燥地の格差拡大のマスやカードが多いが、森林や農村の格差はあまり拡大しなかったという感想も。(これは現実に即するとそうなってしまうのだが…。)
ともかくも、多くの生徒が真剣に取り組んでくれたことを実感したのだった。
2015年2月14日土曜日
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