2014年5月15日木曜日

「世界一周デート」を読みながら

先日なんとなく本屋に行ったら、「世界一周デート」(吉田友和・松岡絵里著/幻冬舎文庫)という本を見つけた。久しぶりにこういうバックパッカー本を気楽に読むのもいいな、と思い買い求めた。ところが、この新刊文庫は後編だったのだ。調べてみたら上巻は「怒涛のアジア・アフリカ編」とあるではないか。アジア編ならまあ読まなくともいいと思うのが、アフリカ編が入っているとなると、絶対読まねば、というわけでアマゾンで注文したのだった。(笑)

今日から通勤電車で読み出したのだが、なかなか面白い。著者の吉田友和氏が始めての海外旅行ということで、タイの入国カードに戸惑う話が出てくる。今でこそ、私も別段どういうことでもないのだが、そういえば最初の頃は緊張したものだ。記入事項が間違っていたら入国できないのではないかとか、やたらチキンハートになってしまうよなあ、わかるわかる、と思う。

私の最初の入国カード記入はアメリカ行きだった。しかしながら、大阪市教育委員会主催のの出張研修旅行だったので、VIP扱い。関空の会議室のようなところで、当時まだあった出国カードと、入国カードをJTBのスタッフに囲まれながら記入したのであった。今では考えられないが…。まさに大名旅行だった。

ひとり旅ではそうはいかない。ニューヨーク行きの時は、聖書をひたすら読んでいたフィリピーナの横で、辞書(英和と和英がいっしょになった小さめの「本」の辞書である。)を見ながら、慎重に記入した思い出がある。それ以後は、まあ慣れて問題はなかった。…ところが、である。

最も四苦八苦したのが、パリからブルキナファソのワガドゥグに入った時である。エールフランスのそれは、完全フランス語だったのだ。いや、無茶苦茶小さな文字で英語があったかもしれない。ともかく、かなり苦労した思い出がある。帰路は、私とIさんがビールを飲んでいる間に、文化人類学者の荒熊さんがカードを書いてくれた。(ます、チェックインをすませてから屋台の飲み屋で見送りパーティーを開いていただいたのだ。)ありがたかった。あの時は、フランス語の辞書など持ち合わせていなかったし、そもそもフランス語忌避症にかかっていたし…。だいたいが、ブルキナから飛行機にのるような人間で、フランス語が出来ない奴など想定されていないのだった。(笑)

フランスの中華思想バリバリ。それがエールフランスだ。二度と乗るか、と悪態をついて、今日のエントリーを終えたい。

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