2013年12月30日月曜日

「三代前からマーメード」

三代前からマーメード
一日中、NHKの「あまちゃん総集編」を見ていた。我が家は、今時珍しいビデオやDVDなどない家なので、実は私は、祝日と土曜日しか「あまちゃん」を見ていない。総集編を待ち望んでいたのだが、かなりの長時間(朝8時からニュースを挟んで18時まで)番組だった。私としては、大満足だった。何度涙を流したことか。(笑)

最後の鈴鹿ひろ実(薬師丸ひろ子)の歌で、「三途の川」のマーメードが「三代前からマーメード」に変わっていることを知った。実は、私は、夏ばっぱ(宮本信子)が、若い頃、北三陸に来た橋幸夫とデュエットし昔アイドルあつかいされたことも初めて知った。ドラマで鈴鹿ひろ美が、台詞の「震災」への配慮をする地味なシーンが、なぜ総集編に挿入されているのか、その歌詞変更の布石であることもわかった。ディテールに実に凝っているのだ。あまちゃんは…。

結局、ドラマの縦の糸は、三代のマーメード(海女とアイドルをかけた象徴的な言葉)が、春子(小泉今日子)をはさんで、同じような立場に立ち、同じような台詞を言わざるを得ないという、「北の国から」における「妻子ある相手との結婚」のような重要な縦糸が存在するのだった。ホント、今日始めて知ったのだった。

もちろん、青春期の疾風怒涛、恋愛、北三陸鉄道、町おこし、芸能界、大震災など様々な別の主題もあるが、それらの縦糸・横糸が見事に紡がれていた。笑いあり。涙あり。今更ながら、こりゃ、凄い人気が出るはずだと思ったのだった。仕事で見れなかったオジサンを代表して、膨大な編集作業をしてくれたNHKに感謝申し上げたい。

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