2013年11月24日日曜日

修学旅行 思い出にするなかれ

漁船乗船体験
本校の修学旅行の最大のヤマ場だった3日目について最後に述べておきたい。本校の修学旅行では、なにかしらのアクティビティが日程に入ることになっているらしい。今回は、酪農体験と漁業体験だった。
4か所に分かれて実施された酪農体験の方は私は行っていないのだが、付き添いの先生方に聞くと大満足の体験学習だったらしい。搾乳はもちろん、子牛に乳をあげたりする農場もあって生徒は大いに感激したと聞いた。昼食のジンギスカンも量が豊富でたいへん美味だったとか。

漁業体験の方は、一昨日の天候についてのエントリーでもふれたが、なんとか4回の漁船乗船体験も無事に行われた。この乗船体験、ガイドさんがなかなか楽しい方で、漁師さんらしく、飾り気のないコトバで生徒たちをグイグイ引っ張って行く。私が乗った時は、風が強く、しぶきが体中にかかったのだった。(それを見越してレインコートも着ている。)でも生徒にはそれが楽しく、おおはしゃぎだった。(笑)生きているホタテの殻剥き体験も、大阪では絶対体験できないものだったし、超新鮮な貝柱もヒモもすばらしく美味だった。ホッケを開く体験も、生徒たちは四苦八苦しながら楽しんでいた。一夜干しにして、それぞれ開いたモノを送付してくれることになっている。

寿都漁協の方々も、ホント素朴ですばらしい方々だった。こういう地元の方との触れ合いは修学旅行ならではだと思う。

さて、その夜は全体レクリェーションである。最後の宿舎は下見に行った我々が驚いたほどの豪華なホテルである。その食事会場が、レクの会場でもある。その会場を見た生徒たちも目を丸くしていた。ホントにこんなところでやっていいのかいな?という感じ。8F分くらいの吹き抜けになっている素晴らしい会場なのだ。

関西芸人の裾野 我がクラス代表の漫才
食事の後、いよいよレクが始まった。司会の漫才に始まり、各クラス対抗のゲーム、歌、ダンス。中でも俊逸だったのは、まずはダンス部の舞台である。全国大会に行くほどのキレッキレッのダンスに全員が盛り上がる。彼女たちは、この修学旅行中も自室でこそっと練習していたらしい。さらに「H1」(Hは本校の頭文字を意味している。M1をもじったのはさすがだ思う。)と銘打たれた漫才コンテストである。なんと7組も、このレクにエントリーしてきたらしい。担任以外の先生方の採点でチャンピオンが決定する仕組みだ。番号の札も生徒の自作。レクの準備は生徒自身の手で進められてきた。残念ながら、「H1」の方は時間がかなりオーバーしてしまい、帰校後、出来なかった3組の漫才は、LHRの時間を使って学年集会で改めてやることにしたのだった。前半戦に登場した4組の出来は、なかなかのもので、地元北海道の添乗員さんやホテルのスタッフも思わず吹き出しておられた。(笑)関西芸人の裾野は広い。

フィナーレ 修学旅行委員が前に並ぶ
最後は、男女の性別をひっくりかえした各クラス対抗のファッションショーと、「全力少年」の合唱である。全員が立ちあがってのフィナーレ。委員長のI君が、修学旅行委員の努力を称えた後、「素晴らしい思い出になった。」と叫ぶと全員が身体全体で答えた。

私は、フツーの修学旅行なら「思い出」でいい、と思うのだ。だが、彼らには来年の団活動で体育祭・文化祭のリーダーシップをとるという使命がある。時間が大幅に遅れてホテルのスタッフに多大な迷惑をかけてしまった。コーディネイターとしては、ずいぶん気を揉んだのも事実である。

この修学旅行での成功と失敗を「出発点」として大いに活かして欲しいと思うのだ。そう、人は石垣、人は城である。

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