今朝の毎日新聞朝刊に、10月29日に開催された「南部アフリカフォーラム2013」の特集記事が載っていた。毎日新聞の主催で南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟15カ国のうち日本に駐在する11カ国の大使らが参加したという。ちなみに、SADCの加盟国は、タンザニア、マラウイ、セーシェル、モザンビーク、マダガスカル、モーリシャス、ジンバブエ、スワジランド、レソト、南ア、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国である。(フォーラムに不参加だったのは、セーシェル・モーリシャス・スワジランド・ナミビアである。)
南部アフリカ地域は、アフリカの中でも、政治的に大きな問題があるジンバブエやコンゴ民主共和国も含まれるが、比較的平穏な地域であるといってよい。各国とも、その辺をもっと日本企業に理解してもらい、第一次産品に付加価値をつける工業力を持てるよう助力して欲しい、ODAもだが、民間投資にも大きな期待を寄せていると主張しているように読めた。SADCは、アフリカにいくつかある地域統合を進めている地域共同体構想の中でもうまくいっている地域でもある。英語圏の国が多いことも日本の進出にとっては都合がいい。
ところで、大使たちの発言の中で、私が最も印象に残ったのはザンビア大使の発言だ。南部アフリカに日本からの直行便を飛ばしてもらいたいという要請である。観光開発に力を入れているザンビア大使らしい。南部アフリカのハブ空港といえば、やはり南ア・ヨハネスブルグであろう。私がヨハネスブルグに飛んだ際は、ユナテッドのマイレージによる無料便だった関係でシンガガポール航空を使ってバンコク経由シンガポール経由ヨハネスブルグ着というコースだった。(復路は、フランクフルト経由。ほとんど東半球一周である。笑)正距方位図法で見ると、南アを目指すとすれば、シンガポール経由は最短距離コースに近い。距離的にはヨーロッパ諸国とあまりかわらず、ニューヨークよりははるかに近い。ということは、B777やB787なら直行便は十分可能な話である。
以前エントリーしたことがあるが、韓国は大韓航空をナイロビに直行便を飛ばしている。ある意味、効率を超えた国と国、あるいは地域のつながりが、ナショナルフラッグ(今、JALがそうなのかどうかわからないが…)の存在価値にもなりうることは事実だ。ちなみに南ア航空は、ANAと同じスターアライアンス・グループ。現在は香港経由でもANAと連絡している。(JALは、キャセイ航空と香港で、またエミレーツ航空とドバイ経由で、あるいはヨーロッパ経由となるようだ。)直行便を飛ばすということになればANAの方が有利かな。
ともかくも、このようなフォーラムがどんどん行われていくことは、アフリカの開発にとって有意だと私も思う次第。
2013年11月17日日曜日
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