2012年4月17日火曜日

南スーダンでPKO駐屯地空爆

スーダン軍のスホーイ30型戦闘機
暗澹とした気持ちになるニュースが、日経の朝刊に出ていた。先週は新学期だったこともあって、学校の話ばかりエントリーしていたのだが、アフリカでは、スーダンと南スーダンが大モメにモメていたいたのだ。帰属が不明確なまま分離独立した油田地帯をめぐって戦闘が激化しているらしい。しかも、最新ニュースでは、スーダン軍が国境地帯に展開する国連のPKOの駐屯地に空爆を行い、死者はなかったものの発電設備などに被害が出たようだ。実際は南スーダンの政府施設を狙っての爆撃だったようだが、「スーダン軍が国連PKO駐屯地を空爆」という見出しは、あまりに刺激的すぎる。

もちろん日本の自衛隊は、はるかかなたの首都で活動しているので何の被害もないわけだが、またやおら論争が起こるかもしれない。

この紛争、国際社会にも責任がないとはいえない。油田の帰属が不明確なまま見切り発車で南スーダンは独立したからだ。なんとなく南スーダンがベビーフェイスで、スーダンがヒール扱いされていくのだろうか。マスメディアには正確で慎重な報道をお願いしたい。

たしかに鉱産資源はGDPを底上げするのに有効だが、その扱いを誤ると一気に紛争の罠にはまる。スーダンも南スーダンも冷静に判断すべきなのだが、平和学では一度戦いだしたら、様子を見てどちらかが疲れるのを待つのが上策とされる。国連のPKO軍も紛争地帯から撤退するかもしれない。

うーん。ほんと暗澹たる気分である。暴力で未来は拓けない。

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