我がクラスの団抽選の瞬間 |
5・6限目は、昨年私がびっくりした団抽選と新入生歓迎会である。これまで、本校の尋常でない礼儀指導で、辟易としていた生徒たちが、異様な雰囲気にびっくりしていた。3年生が仮装して入場してくるのだ。あまりの落差に、目がテンになっている。一応事前に『ヨシモト化すること』を解説しておいたのだが、かなりショックだったようだ。凄い熱気である。3年生の『ヨシモト的一発ギャグ』の連発に、それまで暗かったり、硬かったりした表情が、変わっていくのが面白い。それまで、講堂で緊張ばかり強いられてきた彼らが開放され、ワイワイとみんなで楽しんでいた。なかなかいいもんだ。
いよいよ、3年、2年の団の色が決まって、1年生がクジを引く番になってきた。体育科7組、8組がまず引く。すると、7組全員が立ち上がり、上級生がやるのと同じパフォーマンス(「イロイロ、何色?」と全員で掛け声をかけるのだ。)をやりだした。オイオイ。そんな1年生いないぞ。しかも、抽選者が一発ギャグまでかましたのだった。8組も同様に上級生のまねをして頑張っている。1組の抽選者は、か弱い女子生徒である。彼女はかなりプレッシャーとなったはずだ。すると、男子生徒が突如代役をかってでてくれたようだ。わが1組も体育科に負けず、全員で起立して掛け声をかけることになった。私が、クラス代表の男子に、「お前が最初の掛け声をかけてやれ。」と言ったのだ。出会って3日目の我がクラスが、見事に団結して盛り上げてくれた。(笑)彼らは、無理やり被っていた猫を脱がされたのだった。(笑)
後からわかったことだが、7組の担任は本校体育科OBで、こういう団活動を始めた時の初代の総団長。その内に秘めた団活動への思いが学年全体を動かしたのだった。
我が1組は、黒団となった。団を引っ張る3年生は、最も元気な5組だ。2年生は、今朝も激励に行った柔道部が多い武道科の6組。なかなか面白い団活動になりそうだ。
新入生歓迎会も大いに盛り上がって、クラスにもどると、雰囲気が一変していた。明日の予定を伝え、「返事は?」と呼びかけると、「ハイ」という大きな声と笑顔が返ってきた。いいぞ。いつもは礼儀正しく、羽目をはずす時は本気ではずす。本校の伝統が注入された1日だった。
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