鳥取大学乾燥地研究センターのHPより |
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/member/thesis/Oyama2010-hosei.pdf
昨日書ききれなかった事の1つは、大山先生が言われていた「現在行われている砂漠化対策」への批判である。論文(以下のWEBページ2P目)の中で、『ニアメ(ニジェールの首都)の国際空港に着陸しようとする飛行機の機内からも、植林地や浸食防止対策の施工面積が近年、急速に拡大している様子がうかがえる。しかしその施工方法には違和感をおぼえるkともある。』『現在の砂漠化防止対策は高価な資材、多大なエネルギーと資金を必要な技術開発をめざすものが多いという指摘もある。』
…実際にどんな砂漠化対策が行われているのかを調べてみた。日本語のWEBページでは、鳥取大学の乾燥地研究センターのページに詳しく載っていた。一読したが、なるほどと思わせるものだった。
http://www.geocities.jp/soil_water_mitchy11/favorite.htm
大山先生が論文で指摘されているのは、ここで解説されている『砂丘固定技術』なのだろうか。一方、国(環境省)の砂漠化対策については、「砂漠化対処条約」(UNCCD)をもとに、様々な対策を行っているようだ。アフリカでは、伝統的な知識・在来技術を活用した取り組みを行っているようだ。これも、なかなか面白かった。
http://www.env.go.jp/nature/shinrin/sabaku/
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=11246&hou_id=9612
もうひとつ、書ききれなかったこと。それは、このアフリカでの地域研究の視点が、全世界的な都市と農村の物質移動と関わることである。砂漠化はサヘルが最も顕著だが、全地球的に砂漠化が進んでおり、それは同時に世界の穀倉地帯であるということである。大山論文には次のようにある。『生態系の物質循環のなかに歳を位置付けないかぎり、世界各地で進行する砂漠化問題の解決、都市と農村の持続性を追求していくのは困難である。』
…もし、アフリカの「知恵」が世界を救うなら、こんな素晴らしいことはないではないか。ワクワクする話である。
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