2024年9月11日水曜日

アフリカ哲学全史を読む。

住道の書店で、「アフリカ哲学全史」(河野哲也著/ちくま新書)を購入した。以前から興味を持っていたし、アフリカを愛する倫理の教師である私にとって、読まなければならいという定言命法的な一冊である。まずは序章を読んだ。アフリカの哲学について、アフリカ在住の黒人哲学者による哲学(African Philosophy)、アフリカン・ディアスポラによる哲学(Africana Philosophy)を合わせて、アフリカ哲学とし、歴史的な視点、反植民地主義的な政治社会哲学的な視点、アフリカの古典的な信仰や神話、口伝、習俗などに見られる世界観・人間観・道徳観を明らかにしようとするエスノフィロソフィなどが描かれているようだ。

序章で特に私の興味を引いたのは、「知の三点測量」という視点だ。アフリカ哲学を、西洋哲学、日本哲学等とともに視点に据え、相対化、共通化し世界哲学のプラットホームを構築したいという著者の視点である。

今、私は地理総合で、世界価値観調査をもとに各宗教の対比をやっているが、多くの視点から測量しつつその共通点や違いを明確にできればと思っているのだが、なかなか難しい。著者はそれを大きな理想としている。実に愉快ではないか。

さて、ベッケンバウアーであるが、昨日T大G高校で、90分間の特別授業を行った。実に楽しく、これからも全力でやっていこうと決意したことを付け加えておきたい。

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