さて、3F・国際協力の団体のブースを覗いてきた。マレーシア関連のブースが2つあったが、どちらもサバ・サラワク州(マレー半島ではなくボルネオ島の州)に関わる団体で、自然保護運動をしているところと、OISCAというマレーの女性を技能実習で受け入れているところだった。彼女はヒシャブを被っていなかったので、聞くとカトリックのブミプトラさんだった。
ドイツ国際平和村のブースでは、平和村で働いた人々の体験談集の書籍を購入した。今でもアンゴラやアフガニスタンの子供たちが多いそうだ。TVで何度か紹介されたのも、はるか昔になってしまったなあ、と思う。
ケニアに関連するACIというブースがあって、担当の女性はケニアの方が作った民芸品を懸命に売り込んでいた。ナクルにいたそうで、かのナクル湖にはもうフラミンゴはいないそうだ。寂しいなあ。
今回のメインは、4Fの会議室で行われた、コモン・ニジェールというNPOの「ニジェール物語」という絵本を元にした22分間のDVD上映&講演・質問会であった。ニジェール物語は、サハラ砂漠での様々な話が散りばめられた内容で面白かった。原作者である御婦人は、夫が原子力関係(ニジェールはウランの産地として有名)の仕事で、彼の地に赴任するのに付き添っていったそうだ。首都ニエメではなく、セスナに乗り継ぐ、かなりの奥地で、電気は発電機、水はかなりの深度まで掘った井戸、干レンガの住居に住んでいたが、幸い日本経済は好調期で、様々な物資を空輸できたのだという。ブルキナファソ北部のサヘルまで行った私としては、満天の星の話などサハラ砂漠を実感できるところが多かった。夫の他界後、ニジェールで寺子屋を建てたりして国際協力しているそうだ。ニジェールの女の子たちは顔にキズがある子が多いとのこと。それは、過去の奴隷貿易で家族が離れ離れになってもその傷の特徴で見つけられる、という悲しい習慣であるらしい。世界最貧国の1つであるニジェール。この話が一番印象に残ったのだった。
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