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この喫茶店から駅の方に少し行くと、たこ焼き屋があって、実に美味い店だった。いつも満員。さらに、猫間川筋を超えていくと、美味いコロッケを売っている肉屋があった。鍵っ子だった私が帰宅すると、30円くらい置いてある。これで、最初は3個買えたのだが、だんだん値上がりしていった。私の中では、高度経済成長時のインフレ認識は、コロッケの値段と連動している。(笑)
駅前には、寿司屋があった。今では、スーパーなどでもにぎり寿司のセットが売っているが、寿司は当時、寿司屋でしか食べれなかった。極めて高級なもので、これも年1回、親父のボーナスが出た頃に行くことができた。今でも、イカやタコの握りが好みなのは、その頃の貧乏根性のなごりである。妻などは、いくら・うに、赤貝などを平気で頼むが、私はせいぜい、ホタテまで。(笑)
桃谷商店街には、たくさんのグルメがあった。ハレの日を実感するものもあれば、少年時代の思い出もつまっていた。もう10年以上も前に、M高校の受験の営業に母校の中学校や塾を回ったことがある。その時にすでにかなり様変わりしていたが、今はもっと変わっているのだろうと思う。(画像は現在の桃谷商店街)と、いうわけで、すこしばかり、昭和の薫りを届けてみた。
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