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ガンジーはノミネートされてイたのだが、結局ノーベル平和賞を受賞していいないが、他は全員受賞者である。シュヴァイツァー、キング牧師、マザーテレサは全員が聖職者であり、シュヴァイツァーなどは、西洋世界からアフリカに身をおいた、マザーテレサは、マケドニアのアルメニア人でありながらカトリック教徒で、コルカタで献身したということになっている。両者とも見事に、サイードから見ると、西洋の広告塔である。かくいうサイードもパレスチア人のキリスト教徒であったりする。最初にサイードを講じたのは大正解のような気がする。
実際にイスラエルに行かないと、パレスチナ人のキリスト教徒の存在がわからない。また南アやアフリカを旅しないと、白人ーインド人ー黒人といった経済的ヒエラルキーに気づかないし、”カラード”という存在にも気づかない。(ガンジーの話の前半は、こういうアフリカの事情について説明した。)公民権運動も意外に誤解されている。単なる人種差別撤廃運動ではない、民主主義の根幹にかかわる話なのだ。当然ながらアメリカでの黒人差別を見聞きした経験も語った。
〆として、ノーベル平和賞受賞者の中から、教科書や資料集にはないマンデラについても話した。私の感覚だが、マザーテレサのような批判のある人物よりもマンデラの方が倫理の教科書にはふさわしいと思うのだ。アパルトヘイトもかなり誤解されているところがあって、今回はきっちりと整理して話したつもりである。
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