http://www.revive.co.jp/magokoro/scrap_and_build/history-babel-exsits/ |
さて、久しぶりに「謎解き 聖書物語」の書評を再開したい。今日は、イヴの話から。アダムが土なら、イヴはヘブライ語では、「ハヴァー」で意味は「命」だそうだ。ところで、このアダムトイヴの話に矛盾があるのは周知の通り。神(エローヒーム)を主語にしている部分とヤハウェが主語になっている部分があり、どうやら2つあった伝承を融合させないままにしているようだ。
これは、ノアの箱舟も同様。以前エントリーしたことがあるJ資料(ヤハウェが主語になっており、神が人間のように性格を持つ存在として描かれている。)とP資料(Pは祭儀を意味し、系図や細かな年代、儀式へのこだわりが特徴)が併存している。ちなみに、ユリウス・ヴェルハウゼンという独の研究者によれは、創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記はJ資料、P資料と、あと2つ別の資料が使われているとしている。ちなみに、この洪水の物語は、古代西アジアの『アトラ・ハシース』『ギルガメッシュ叙事詩』などにも見られることもよく知られている。
バベルの塔のバベルは、ヘブライ語の「バラル」(混乱させたの意味)のダジャレらしい。言うまでもなく、言語を混乱させたところから来ている。また、新バビロニア時代にマルドゥクと呼ばれる神の神殿があり、ジックラトという90mを超えるレンガ造りの建物があったらしい。これがモデルかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿