モロトフ https://ja.wikipedia.org/ wiki/%E3%83%B4%E3%83%A3% E3%83%81%E3%82%A7%E3%8 2%B9%E3%83%A9%E3%83%95% E3%83%BB%E3%83%A2%E3% 83%AD%E3%83%88%E3%83%95 |
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-12976_2.php
ところで、この記事で私が興味をそそられたのは、かのトランプの北朝鮮板門店電撃訪問の時、ボルトンはモンゴルに派遣されていたという事実である。なぜかモンゴル。このモンゴルに送るというのは、ソ連時代、フルシチョフが、スターリンの片腕だった外相も務めたモロトフをモンゴル大使に左遷、政敵や扱いにくい部下をモンゴルに送ることは政治生命を奪うこと意味していたという。これをNewsWeekは意味深に報じている。アメリカもこの故事にならったのだろうか。少なくともロシアの政治上は「モンゴルに送られる」=左遷される・解任されるというシニフェ(意味)があるらしい。
こういう地名が登場することわざは、いろいろあるが、まず浮かぶのがローマの「ルビコン川を渡る」である。日本にも「江戸の仇を長崎で討つ」とか、中国では「呉越同舟」なども浮かんでくる。そのうち、「モンゴルに送られる」という一文も増えるのかもしれない。人間はコトバをつくることで人間となったわけだから。
モロトフが送られた時期は、中ソ対立が高まり、モンゴルの重要性が高まった時期でもあったのだが、まあモンゴルからすれば、「モンゴルに送られる」というコトバはとんでもなく不愉快であろう。朝青龍が血相を変えて怒りそうだけど…。
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