日本は開幕戦でロシアに30対10で勝利したが、ネットで話題なのが、試合前に日本人ファンが、ロシアの国歌を練習していたという話だ。ラグビーW杯では、試合前の国歌を選手は涙を流して歌う。それくらいW杯というのは国を背負って戦うものだし、W杯に出るということ自体が大変なことなのだ。全ての観客も、スタンディングで国歌を歌ったり聞いたりする。それくらいラグビーでは国歌の占める位置は大きい。
アウェーであるロシアの国歌も歌おうとする日本人ファン。これは凄いな。ラグビーは紳士のやる野蛮なスポーツで、躰をぶつけ合い、危険だしケガも多い。だが、試合はノーサイドで終わる。ある意味、勝ち負けも重要だが、互いを尊敬しあうスポーツマンシップが重要視される。
観客もまた、そういうラグビー精神を体現しようと、ロシアの国歌を事前練習していた様子が、公式インスタグラムで紹介され、世界中に大きな反響を呼んでいるわけだ。大会の公式サイトでは、出場20か国の国歌をカタカナで公開している故だが、ロシア語は、日本人にとってなじみがないし、難しいはずだ。しかし対戦国の国歌も斉唱しようという思いこそが素晴らしい。この動きはどんどん広がるだろう。
https://the-ans.jp/rugby-world-cup/83939/
https://the-ans.jp/rugby-world-cup/83939/2/
先日のブログで、日本人は、朱子学的な理気二元論で動くプロフェッショナルであろうとすると述べた。ラグビーの観客もまた、最高の観客であろうとしている。この日本的な現象をこう捉えて欲しいな。
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