日本に帰国して嬉しいことの1つは、書籍の購入の容易さである。昨日アマゾンで注文した本のうち、早くも1冊が先ほど届いた。「自分ごとからはじめよう SDGs 探求ワークブック~旅して学ぶ、サスティナブルな考え方~」(保本正芳・中西將之・池田靖章 共著/NOA出版 2019年6月発行)である。
今回、未咲輝塾赴任にあたって、三崎高校のユネスコスクール申請の動きとSDGsの学びをいかに連動させるかをずっと考えている。マレーシアにいた3年半の間に、日本では企業や地方自治体のSDGsの学びと取り組みが進んでおり、意外に教育界の方が遅れているような感覚を私は今持っている。そんなわけで、まずは資料を集める必要性に迫られているのだ。この本は私が選んだSDGs教育関係の1冊で高校・大学向けのワークブックである。
第一部は、SDGsのコンパクトな紹介編になっていて、17の目標を、①以前のMDGsとの比較の視点(尊厳・人間・地球・パートナーシップ:MDGはここまで、+正義/平和・豊かさ:SDGsのみ)、②経済・社会・環境・ガバナンスという(多分に開発経済学的な)4つの視点、そして③Pで始まる5つの視点、人間(People)・豊かさ(Prosperity)・地球(Planet)・平和(Peace)・パートナーシップ(Partnership)の計3つの視点から解析している。これは分かり易い。
第二部は、世界各国を①調べる(経済・社会・環境・ガバナンスなど)②関連付ける③グループで話し合う④深堀り(課題の背景や要因について調査を深める)⑤対話・まとめ(自分とのつながりを明確にする)⑥表現する(プレゼン・ポスターセッションなど)の6つのステップで、世界の問題を「自分ごと」にしていくようになっている。
12か国が挙げられ、最後に日本を考えるようになっている。それぞれ、著者のヒントになるようなコラムがあって、調べたり、深堀りする際の参考になるだろう。
さらに付録として、すべてのターゲットが17の目標ごとに記されてある。(私は特に、これが欲しかったのである。)
星5つの良書である。私はいずれオリジナルのSDGsアクティビティ教材を作るつもりでいるのだが、その資料としても十二分だと思う。(変な誉め言葉になるが)このまま使いたいくらいだ。(笑)
2019年9月10日火曜日
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先日、国連大学で行われたSDGsのイベントで、
返信削除手話通訳のお手伝いをさせていただきました。
演者、スタッフの皆さんに引っ張られて、楽しい
時間でした!!
中村君へ。コメントありがとう。
返信削除元気そうで何より。手話というカタチでSDGsに関わってくれているんだ。嬉しいね。