衝撃的なニュースだった。今夕、サウジ・エジプト・UAE・バーレーンの4国ならびに、イエメンとリビア東部の世俗派政権が、カタールと断交を発表した。「テロ支援」している、との理由らしいが、おいおいその背景などの解説がなされ、サウジなどの思惑もわかるだろうと思う。ロイター電のWEB記事も刻一刻と変化している。
http://jp.reuters.com/article/quatar-gulf-tie-idJPKBN18W0D7
カタールと言えば、アルジャジーラである。カタールは首長国ながら民主主義を導入、いち早く女性に参政権を与えたリベラルさで有名である。王家に対する批判以外は報道も極めて自由である。アルジャジーラの事実上のオーナーは王家のサーニー家であるらしい。
石油と天然ガスの埋蔵量は共に世界第3位。世界シェアは13.4%。2012年のフォーブス誌の世界で最も裕福な国ランキング1位である。所得税なし。電気代・水道代・医療費もすべて無料。さらに大学を卒業すれば日本円で3000万円弱を無利子で借りることが出来、40×30mの土地が貸与され、10年後には自分のものになるという。
カタールと言えば、日本サッカー界の最大の屈辱ともいえるドーハの悲劇(W杯出場を逃した一件)だが、2022年のW杯開催国でもある。(これにはかなりの金額が使われたのではないかという疑義が出されていて開催が危ぶまれている。)
一方、他の湾岸諸国同様、外国人労働者が入国しているが、過労死する人が続出しているという。…「ニュースではわからないイスラム57ヶ国の実像」(河出夢文庫/2014年)を再読して、今カタールについて語れるのはこれくらいだと思う。
2017年6月5日月曜日
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