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条約締結は大統領が行い、上院の承認を得て批准されるのが米国のシステムである。おそらくのその反対のベクトルで大統領が離脱を表明したのだろうが、パリ協定を批准した上院はどう動くのだろうか?民主党は大反対キャンペーンを行うだろうし、米国内でも様々なところから反対運動が起こっている。当然至極だ。このパリ協定離脱を表明しても3年間は有効だから、早いところ、この男を引きずりおろして次の大統領が撤回をすべきだ。その程度の国だ言われて黙っている国だと、私は思っていない。
しかし、米国の威信は、いくら経済力があろうと、軍事力があろうと地に落ちたのは間違いない。その程度の男が使う「アメリカファースト」という言霊は、世界を敵に回す事と同義語となっている。
ところで、どこかの国の首都の選挙で、「都民ファースト」という名の政党ができたそうだ。このネーミングのセンスの悪さに、私は「安いセルロイドの人形」のような「ポピュリズム」を感じる。
「安いセルロイドの人形のような」というレトリックは、浅田彰の懐かしの哲学書「構造と力」に出てくるエディプスの三角形の崩壊の話の中で、母親の子供への愛情の欠如や形骸化を揶揄したものだ。三十年以上前に読んだが、いまだに印象深く残っているレトリックである。それくらいこの「都民ファースト」という党名、安っぽくて、浮ついた印象をもつ。世界の努力を無にするような愚かな男の言を猿真似をする政党のポピュリズムに踊らされるようでは、アメリカのWVやOHのプワーホワイトのように、世界認識も何もなく、自己本位で無教養な「その程度の都民」ということにならないか。(私は、この政党の主張するところの政策を全く意識していない。ただただ党名の話である。だが、党名が全てを物語っているように思えてならない。)
ドゥルーズや浅田彰が指摘したように、時代がますますスキゾになっていく。これまでの「コード」がリゾーム化していく。おそらくこれまでの世界史の中で、最も世界各国が、苦心してパラノに積み上げてきた環境問題への合意であるパリ協定。これをつぶしていいわけがない。
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