イラク・シリアで勢力を持つISISのバグダディ氏が「カリフ宣言」して「イスラム国」を建国して、約1ヶ月。世界各地のイスラム過激派はどう動いたのか。私は気になっていたのだが、今朝の毎日新聞朝刊が報道していた。さっそくエントリーしておきたい。
イエメンのアルカイダ(AQAP)とチュニジアの「アンサール・シャリア」は、カリフに忠誠を示した。
北アフリカの「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)は、事前にイスラム指導者たちに相談しなかったと批判、アルカイダのザワヒリ容疑者に忠誠を改めて示した。
ナイジェリアの「ボコハラム」は、カリフとザワヒリ容疑者の双方への支持を表明した。
「アルカイダ」のザワヒリ容疑者自身は沈黙を保っているが、シリアからISISの撤退命令を出しながら無視され、シリアのアルカイダ系組織である「ヌスラ戦線」が「イスラム国」と戦闘を続けている状況を見ると「カリフ」を認める可能性は低い。
7月に入って、この「ヌクラ戦線」に対して戦闘力を誇示してるところから、「イスラム国」が「アルカイダ」に取って代わる可能性も指摘されている。アルカイダに影響力があるイスラム指導者ハニ・シバイ師は、アルカイダ指導部は沈黙するのは賢明ではない、明確な立場を表明すべきだと述べたという。
…「カリフ」制のイスラム国家建設は、イスラム過激派の共有する目標である。果たして、バグダディは、木曾義仲なのか。織田信長なのか。はたまた他のイスラム国家を巻き込んで世界史に名を残すのか。
2014年7月26日土曜日
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