グラックス兄弟 |
ローマにとっての最大の問題は、ローマ軍=自作農民の武器自弁による重層歩兵という法則が、崩れていくのだ。ここで、生徒に質問を投げかける。「どうすればいいかなあ?このままだと、ローマ軍が崩壊するぞお。」社会科の授業は決して暗記科目ではない。ここで、じっくり生徒に考えさせたいところだ。「答えは、およそ2つあるぞぉ。」「…。」真面目な生徒が答えた。「もういちど自作農にもどしたらいいと思います。」「おお。それがスジやわなあ。」他の生徒の意見。「武器を与えたらいいと思います。」「おお。誰が与えるの?」「貴族。」「なるほど。」
と、いうわけで、スジ論の方は、護民官グラックス兄弟の政策。武器を与えるのは私兵化を進めたスラやマリウスの立場である。と、説明をしていく。
こういう掛け合いで、生徒に考えさせながら世界史を学ばせていきたいといつも思っている。今日はうまくいったかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿