2013年5月13日月曜日

日経 ナイジェリアで即席麺製造

先週の金曜日だったか、日経にサンヨー食品がナイジェリアに進出するという記事があった。シンガポールの菓子や加工食品を製造している食品企業と合弁で製造・販売を行うとのこと。20億円ほどの投資だという。まずは低価格の袋めんから製造・販売し、その後付加価値の高いカップめんの販売も想定しているらしい。ナイジェリアの即席めん市場は19億食(2012年統計)。日本の1/3ほどであるが、2008年から36%も伸びている有望な市場だ。日清食品も近い将来の進出を表明しているとか。

ナイジェリアはアフリカ最大の人口を誇る大国である。マクロ経済学では、人口が多いということ自体、すごいパワーとなる。おそらくは、ナイジェリアを中心にさらにアフリカ各地に市場を拡げることになるのだろう。

ところで、先日TVでハラール(イスラムの食規定)のことを報道していた。日本国内でもイスラム圏向け食品輸出や国内のムスリム向けのハラールが行われているらしい。バングラディシュの青年が大車輪で食肉加工をしていた。アフリカでは、キリスト教徒とムスリムが入り混じって生活している地域も多い。日本人はこういうことに無頓着で、インドネシアで豚のエキス入りの食品を販売したりして非難を浴びたこともある。

経済のグローバル化が進んでいくとともに、こういう異文化理解が後から追いかけていくのはいかにも日本らしい話だが、何度も同じ失敗はできないと私は思う。効率やオカネ以上に大切なことが世界各地にはある、という事実を知るべきだと私は思う。だからこそ、地球市民を育むことが急務なのだ。

2 件のコメント:

  1. ハラールミート、今たしかブラジルの生産が増えているんだそうですよ。フランスにいたときも丸ドリがそうでしたし、今、日本のハラールミートの多くがブラジルから来ていたと聞いたことがあります。
    ムスリムにとって、できる限りハラールを食べることが望ましいようですが、こういう肉を手に入れにくいところでの営みも現代のムスリムのあり方。先日お亡くなりになった片倉もとこさんの『イスラームの世界観 「移動文化」を考える』のカナダのエジプト人の話はとても興味深いかと思います。

    返信削除
  2. 荒熊さん、祝ブログ復活です。面白そうな本ですね。この辺の一神教徒の融通無碍さは、イスラエルで実感しました。イスラエルさえ、豚もエビもイカも食べようと思えば食べれました。これからもコメントよろしくお願いします。

    返信削除