ケニアの警察 |
元気になったのに学校に行けないのはつらい。明日は1年生の授業が3時間もある。今日はその課題を作っていた。A4版にして学校にFAXしておいた。誠に申し訳ないが他の先生方にご迷惑をかけてでも、生徒に学年末考査前の課題を与えておきたかったのだ。
さて、重要な記事がWEBニュースで報じられていた。今年のTICADで、日本政府は治安維持支援策を議題とするらしい。今回のアルジェリアの事件を受けてのことらしいが、拙速な話ではないかと私は思うのだ。まして外務官僚によるタカ派首相の機嫌取りなら、やめたほうがいい。
WEB記事によると「麻薬・武器の取り締まりなどの通関業務」「国境警備」「治安維持の人材育成」などを検討するらしいが、アフリカ諸国から見ればおそらく不可解な話ではないか。アフリカで治安を維持するためには、強烈な暴力装置としての警察が必要である。私はケニアのある市役所で、婦人団体が何かわからないが要求をかかげてきているのに、アーマライト(米国製の突撃銃)を持った警察が何人もきていたのを見たことがある。当然丸腰のご婦人がたにさえ、力を見せつけるのである。それが良いことだと言っているのではない。アフリカでは、治安維持=暴力装置としての警察という色合いが極めて強いと言っているのである。
この警察、ブルキナでは軍と大喧嘩したことがあるらしい。Iさんに聞いた話だが、どえらいことになったという。警察や軍はアフリカ諸国の政府にとって、良き政府なら重要。悪い政府ならさらに極めて重要なデモクレイジー維持装置である。
アフリカ諸国と日本のスタンス、つまり国際協力における日本の最大の特徴は、他の先進国と比べ、アフリカ諸国との一切の「歴史問題」がないということだ。治安問題から軍の問題にまで国際協力が発展することは、それを放棄することになりかねない。貧困を克服する協力こそ、長い道のりだが、確かな協力である。
貧困が克服され、治安部門の給料が遅配などが起こらないようになれば治安維持は十分なされるはずだ。もちろんテロリストの出現も大幅に減るだろう。
http://jp.wsj.com/article/JJ12261794262112173821020162107950823131856.html
時代の流れに敏感なのもよいが、時としては大局を見失う。
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