文化祭の時 本校正門より |
本校では、板書をたくさん書いて寝かせないというような授業が多いらしい。そこで、1学期の中間以後はプリントに書きこませる個所を増やしてみた。前任校では、プリント授業でも、バァーと書かせて後は講義ONLYだったのだが、本校ではできるだけ内容を分解して、書く。聞く。答える。笑う。そして書く。聞く。笑う。といった感じで行く方がいいらしい。できるだけクイズ形式で答えさせたりする。だんだん私も本校生に慣れてきたのだが、3年生は概ね、私の授業を好評価してくれていた。「一方的な授業ではない。」「発言するよう求められるのはいい。」「内容は難しいこともあったが、興味深いこともたくさんあった。」という感じだった。ちょっと嬉しい。
徳治主義の前任校でも、法治主義の前々任校でも、私は最後の授業では「言葉」を贈ってきた。私のOB・OGならみんな知っている。今回も最後の5分だけ使って、「理想に生きることをやめた時、青春は終わる。」と語りかけた。「私も教師でなくなる日まで、この思いを持ち続ける。すでに53歳。青春と言うには似つかわしくないが、青春のつもりで君たちの母校を守りたい。私はここで骨を埋めるつもりだ。」普段以上に、真剣に話を聞いてくれた。最後の挨拶は気持ちよかった。やはり、最後の授業はこうでなくてはいけない。
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