
ちょっと拍子抜けしたのだが、最後にこの鉱山で取れたダイヤモンドの展示館に連れていかれた。たしか、ミッシェルという名のオバサンが担当だった。フランス系?という印象が名前を覚えているきっかけである。彼女の首からぶら下げたカードがキーになっているようで、5か所くらいのチェックを通り、やっとこさ展示室に入れた。そこには、直径5cmくらいのでかいダイヤモンドが展示してあった。ルパン三世が狙いそうなダイヤである。私は、ミッシェルおばさんに「このダイヤ、だいたいいくら位ですか?」と価格を聞いた。おばさんは、「あなたはいくらだと思う?」と反対に質問してきた。「わかなない。」と言うと、「あなたがつけた値段から交渉が始まるのよ。」と、要するに価格のつけようのないモノだと言ったのだった。なるほど。
まさに欲望の穴といった感じのホールを見ていると、気が遠くなる。このダイヤモンド鉱山、そんなに有名ではないと思うが、それでもホールの直径は100mはあった。ミッシェルおばさんによると、深さは200m以上だとか。凄い。
最近は、デ・ビアーズを押しのけ、ボツワナ政府がダイヤモンド市場の中心に躍り出ている。アフリカ人の手に資源を取り戻し、そのレントを上手く活用しているボツワナは大したもんだ。井戸の私有化など、若干経済格差を是認しながらも、ガバナンスはうまくいっている。反対に、今南アは、ジンバブエからの難民雇用問題や公務員ストなど様々な問題が噴出している。それでもなお、ダイヤモンドのレントをめぐり、少年兵まで作ってあらそったシオラレオネやリベリアよりはましである。時として、ダイヤは人間の在り方さえ覆してしまうのである。人間の欲望とは、おそろしいものだ。
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