2010年8月27日金曜日

看護師さんのウガンダ訪問記


 昨日、残り物と北海道のフルコース中(昨日のブログ後半参照)に妻からH鍼灸院で知り合った看護師さんがウガンダの孤児院を援助しているらしいことを聞かされた。「井戸を掘るのに$700くらいかかるの?」と聞かされた。私は「うーん。」とはぐらかした。「お父さんがいたら、カンパすると思ったから2000円渡しておいた。」私は「?!」と、さらにはぐらかしたのである。ちょうど釧路湿原のノロッコ号がTV画面に映っていたところだった。

 実は、私は国際協力、NPOやNGOとかの活動には、極めてシビアに見ることにしている。と、いうのもただ単に支援したから有効というわけではないからである。昨日の段階では、”はぐらかす”しかなかったのである。で、今日も暑かったし、またまたまた妻が駅まで迎えに来てくれた。近所の腰の悪いご老人をH鍼灸院に連れて行った帰りであった。すると、例の看護師さんが連続で来院しておられたらしい。ウガンダの訪問報告書なるもの(A4判7枚パソコンのカラー印刷で、タイトルは『大阪のおばちゃん2人ウガンダ訪問報告書』)を妻が昨日のカンパのお礼にもらってきたのだという。

 さっそく読んでみた。内容を要約すると、昨年イタリア人が中心になってウガンダのキボガ県(ウガンダ中部にある)に孤児院を建設した。現在11人の子供が共同で暮らしている。生活費はイタリア人サポーターが$25/月を送金しているが、7/11人分しか集まっていない。3人のイタリア人無償ボランティアが交代で泊まり込み、$30/月で現地女性を食事・洗濯・掃除スタッフとして雇っているらしい。
 さらにお二人は、現地のホストファミリー(おそらく孤児たちの世話をしてくれている家族)を訪問されている。また首都カンパラの支援生徒(これも孤児なのかは不明)を訪問されている。

 これを書かれたAさん、Uさんは、おそらくウガンダのような底辺国を初めて訪問されたと推測する。素朴な現状への驚きともっと何かをしなければという息吹が強く伝わってくる。わかる。実際に五感で感じなければわかならいアフリカの現実がそこにあるからである。

 この報告書だけで、これからもカンパを継続するか、判断することは難しい。でも、普通の「大阪のおばちゃん」がウガンダを訪問しなんとかしようと走り回っておられる姿は『地球市民』として尊いと思う。率直に頑張ってほしい。ただ、井戸に関しては、じっくりと地質調査を行い、カンボジアなどで報告されているヒ素の含有率などを確認したうえで行う方がいい。『人間の安全保障』をしようとして、反対にそれを脅かす結果にならないために。また、もっともっと現地の雇用やスキルアップを、対等なパートナーシップをもって行うことが今、国際協力・開発の分野では最も重要視されている。現地のイタリアーノが、このことをどれくらい深く理解しているかまでは判らない。

 私の知る限り、アフリカでこのような実践をしているのは、ブルキナのI氏と、ケニアで活動する”CanDoアフリカ”である。じっくりとこのウガンダの話、見守っていきたいと思った次第。

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